【取材】アイメディカ 佐野 祐子 先生

大学受験へのアイメディカの考え

平野:

よろしくお願いします。今回は、大学受験について佐野先生のお考えを伺いたいと思います。よく、生徒は才能が無いからできない、上手な勉強法がわからない、というようなことを言いますが、佐野先生は大学受験をどのように考えられますか。

佐野:

大学受験は、決められた範囲の公式、考え方、単語などの知識を覚え、問題の解き方を理解して、それを問題に応用することです。こうした当たり前の努力を積み重ねれば合格に必要な得点が取れるようにできています。ですから、勉強法が悪くて伸び悩むことはありますが、才能ですべてが決まる、ということではないように思います。

もちろん、才能のある人は身につくのも早いですし、東大理Ⅲのような大学には才能が無いと入れない大学もありますが。

平野:

なるほど、やり方を覚えて、身につくまでやる。非常に単純な事のようです。

佐野:

医学部ではこの傾向が特に顕著です。しかし、多くの人が医学部の合格水準に達することができずに挫折してしまいます。これは「決められた範囲」を知らないまま、 「知識を使いこなせるようになるまでのプロセス」を知らずに、がむしゃらに問題演習をしているだけだからです。何をするべきか、どこまでするべきかを知らないまま努力しても、決して成果は出ません。

平野:

なるほど、努力が空回りしている状態ですね。そして、空回りすればするほど疲れてしまって、最後はやる気がなくなってしまう。

佐野:

そうです。成果が出なくても最初のうちは頑張ることができるでしょう。しかし、思うように成績が伸びない自分に嫌気がさしたときに挫折がやってきます。まじめな生徒ほど、挫折した時に自分の努力が足りないと思いこんで大きな挫折感を味わいますが、足りないのは努力ではなく学習計画なのです。医学部に合格したいのであれば、計画を立て、必要な知識を覚え、問題の解き方を理解して、問題演習によりそれを使えるようにすることです。やるべきことを明確にし、効率よく、最後までやり抜くことができれば、絶対に医学部合格を勝ち取ることができます。

アイメディカの指導方針

平野:

大学受験を突破するための、アイメディカの指導方針はどのようなものでしょうか。

佐野:

大学に合格できなかった学生は多かれ少なかれ誰しも「わからず、できない」という状態です。この状態から「わかって、できる」という状態になるためには、 「わかる」ところからはじめて、それを「できる」に変えることの繰り返しをしていくことが大切です。しかし、最初は、「わかる」内容も少なく、「できる」ことも多くありません。

一度に高みに上ろうとせず、簡単な問題でよいので、できるだけ早くすべての分野を一通りやり終えてしまい、難易度を少しずつ上げながら学習するのが、合格へつながる唯一の道だと考え、指導に当たっています。

平野:

なるほど、計画を立て、できるところから一つひとつやっていくということですね。

佐野:

その通りです。十分な実力がないのに、計画性もなく難易度の高いことをやってしまうと、伸びるものも伸びません。簡単なところから一つひとつ、繰り返し身につけていくことが大切です。そして、これはしっかりとした計画に従って行われなくてはなりません。

平野:

ありがとうございます。具体的な計画の立て方については他の記事でご紹介したいと思います。