【取材】アイメディカ 佐野 祐子 先生

大学受験勉強における予備校の働き

平野:

アイメディカは5年間の平均進学率88%ですが、これは正直なところ信じられないほど高い数値です。このような数値を出すことができた理由について教えてください。

佐野:

各教科の先生が連携せず、ちぐはぐで一貫性のない指導をしていては、医学部合格を勝ち取ることはできません。たとえできたとしても、 それはかなり効率の悪い指導を受けたと言わざるを得ません。進学実績が出ないのは、そうした指導体制の不備が理由になっていることが多いのです。私たちは、そうした不備が無いように、いたずらに規模を拡大せず、細かいところまで丁寧に見ていく体制を敷いています。そうして医学部進学100%を目指しています。

平野:

なるほど、では、具体的にはどのような体制で指導していらっしゃるのでしょうか。

佐野:

アイメディカは、学習計画表、少人数制指導、個別指導、RWT、マンスリーテストについては後程、一つひとつくわしくご説明いたしますが、学習計画表は生徒とその生徒に関わる全ての先生がその生徒の学習進度と深度を共有し、一貫した指導をするためのツール、少人数制指導と個別指導はどの予備校でも行っている指導、RWTは指導した先生と生徒が一緒に行う演習の時間、マンスリーテストは1か月に1回行う実力測定のためのテストです。計画、授業、演習、チェックが効率的に組み合わさるようになっています。

学習計画表による計画の管理(Plan)、少人数制指導・個別指導とRWTによる指導と定着(Do)、マンスリーテストによる到達度の把握(See)の組み合わせを、アイメディカではPlan-Do-Seeと名付けています。

当たり前のことを丁寧にやり抜く

平野:

なるほど、かなり丁寧に指導を実施されているということですね。

佐野:

そのように心がけています。受験指導は、生徒が学習しやすいように教科を単元に分け、学習する順序と到達点を明らかにして教材を準備し、計画に従って授業と演習を行い、1 つの単元が終わるごとに効果測定のテストを行って計画を見直すという、当たり前のことの積み重ねです。

平野:

なかなかそれができない。

佐野:

この当たり前の積み重ねには非常に大きな労力が必要ですから、規模が大きくなるにつれて難しくなっていくのだと思います。また、先生が高いモチベーションを持たねば維持できないシステムでもあります。アイメディカは、 理念である 「一人ひとりに丁寧で、きめ細やかな教育をする。 」にのっとり、こうした地味で目立たない、当たり前のことの積み重ねに、どの予備校や塾よりもまじめに取り組んでいます。その結果が、5 年間の平均医学部進学率 88%なのです。