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兵庫医科大学 小論文 過去問解析

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過去三年間の出題内容

2018年 岩田正美『現代の貧困』(改変引用)
問1:2個所の空欄に入る2文字の言葉をそれぞれ書く。
問2:「アウトソーシング」と「ニート」という2つの外来語の意味をそれぞれ50字以内で説明する。
問3:本文中にある「貧困」と「格差」の違いを100字以内で述べる。
問4:本文にふさわしいタイトルを20字以内で述べる。
問5:現代のわが国における貧困の原因についての考察と対策について、400字以内で自分の考えを述べる。
2017年 中室牧子『「学力」の経済学』
問1:2個所の空欄に入る2文字の言葉をそれぞれ書く。
問2:知能テストの成績推移(折れ線グラフ)と知能テストについての子どもの認識と態度(棒グラフ)に関する二つの図を踏まえて、テスト成績が低下した理由を100字以内で述べる。
問3:空欄に入る文章を30字以内で述べる。
問4:科学的根拠に基づいた教育について、250字以内で自分の考えを述べる。
2016年 鷲田清一『「待つ」ということ』
問1:下線部の意味するところを60字以内で述べる。
問2:下線部の意味するところを50字以内で述べる。
問3:下線部の内容を50字以内で述べる。
問4:ひとが抱く希望とは何かについて、「待つ」という言葉を使って、200字以内で意見を述べる。

傾向

課題文型での出題である。字数は約1500字~約2000字である。本文内容に関する設問が3問程度あり、200字~400字程度の小論文がある。2018年は問5の字数が過去五年で見ると最大の400字に増えた。総字数も最も多かった。問1と問3、問4は読解問題で文章を丁寧に読めばそれほど難しいものではない。問2では外来語の説明が出題された。本文中にヒントがないわけではないが、50字以内という指定があるため意味を知らないと苦労するだろう。「ニート」はわかりやすいだろうが、「アウトソーシング」はピンとこない受験生もいたかもしれない。直前にある「下請けなど」という言葉が手掛かりになっている。問5が小論文に該当する問題となっている。文章内容を踏まえて日本にあてはめて考えてまとめればよい。考察と対策の両方を400字以内でまとめなければならないので、ポイントを絞って書く必要がある。

2017年は課題文とともに二つの図(折れ線グラフと棒グラフ)があり、グラフを踏まえた記述問題や空欄補充形式の問題が出題されたので、今後も出題傾向の変化には注意が必要である。問1と問3は読解問題。問3の空欄補充は研究結果をまとめた内容を答えるものだが、要旨を捉えることができれば難しくはないだろう。問2のグラフの読み取りは、全体の傾向や大きな変化・違いに着目することがポイントとなる。今回のグラフの読み取りは読み取りの基本を押さえて、わかりやすくまとめることができれば問題ない。問4は文章で取り上げられた研究を踏まえて考えることがカギとなる。

2016年に出題された哲学者の鷲田清一の著書は高校の教科書でも取り上げられており、入試頻出でもある。彼の文章は難解なものが多いので注意が必要。問1~問3までは読解問題となっているが、難易度は高い。問4は指定語句があるので見落とすことがないようにしよう。指定語句の「待つ」という言葉が最終段落にあることに気づけば、最終段落に着目して自分の意見をまとめればよいとわかる。

兵庫医科大学は、建学の精神である「社会の福祉への奉仕」、「人間への深い愛」、「人間への幅の広い科学的理解」を教育理念としているが、「医学を通じて社会の福祉に貢献するためには人間への深い愛情」だけではなく、「人間への幅の広い科学的理解」が必要であると考えている。そしてそれは小論文の出題に影響していると言えるだろう。

たとえば、2016年の鷲田清一『「待つ」ということ』では、文章を正確に理解できているかを問う問題により読解力・理解力を見ると同時に、未来を夢みたり未来に目標をもったりして、未来に希望をもつことが未来をつくることにつながるという内容の文章を取り上げることで、人間とはどのような生き物であるのかを考えさせている。 過去三年間の出題傾向を見ると、読解力重視から思考力重視の問題へと変化してきていることがうかがえる。

対策

文章のテーマが多岐にわたり、医療分野だけではなく様々な分野の文章が取り上げられるので、まずしっかりとした読解力の養成を行おう。因果関係、対比関係、具体例、引用などに注意して、文章の中心内容を捉える。同時に設問文の条件を押さえて問われていることを正確に理解し、設問文に即した答えの作成練習を行う。現代文の難関校向け記述問題集を用いて練習するのがよいだろう。

また、自分で適切な言葉を考える空欄補充問題も出題されている点は注意が必要である。文脈を正確に理解できていれば容易に答えられる問題であるが、言葉の正確な使い方ができていないと適切な言葉を選択できない可能性がある。語彙力に不安がある場合は、日頃から語彙力強化を行っておくとよい。わからない言葉は意味を調べるだけでなく、類義語や対義語も押さえよう。特に類義語は意味が似ていても使われ方が大きく異なる場合があるので、この点を特に意識し、使い方も確認しておこう。 さらに、政治経済、倫理、科学技術、哲学的思想や教育論などが医学・医療とどう関わっているかという視点で考える練習を重ねながら、幅広い知識と多面的に考える力を身につけ、論理展開と意見の根拠を明確にした文章作成を心がける。物事を様々な視点から考える習慣を持ち、自分と他者との考え方の違いとその理由について考えることを日常的に行うことは役に立つ。

2017年は図を絡めた問題が出題されているので、因果関係や対比関係などに注意しながら、文章と図の関係性を読み取る練習をしておくとよりよいであろう。

最終問題については、字数の変動があるので、今後のさらなる字数増加も想定し、250字~600字程度までで自分の考えをまとめる練習をしておくとよい。序論・本論・結論という小論文の構成を意識して構成メモを作成し、書き上げていく練習をするとよい。

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