岩手医科大学 生物 過去問解析
分析表
分野 | 2017 | 2016 | 2015 | |
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生命現象と物質 | 生体物質と細胞 | |||
生物の体内環境の維持 | ○ | ○ | ○ | |
呼吸 | ○ | |||
光合成 | ||||
窒素同化 | ||||
遺伝情報とその発現 | ○ | ○ | ||
バイオテクノロジー | ○ | ○ | ||
生殖と発生 | 有性生殖と染色体の分配 | ○ | ||
動物の配偶子形成と受精 | ○ | |||
動物の初期発生と形態形成 | ○ | ○ | ○ | |
植物の配偶子形成と器官の分化 | ||||
生物の環境応答 | 刺激の受容と反応 | ○ | ○ | |
動物の反応と行動 | ||||
植物の環境応答 | ||||
生態と環境 | 生物群集 | |||
生態系の物質生産 | ||||
生態系と生物多様性 | ||||
生物の進化と系統 | 生物の起源と生物の変遷 | |||
生物の進化とそのしくみ | ||||
生物の系統 |
傾向
小問数は次のとおりである。
2017 | 2016 | 2015 | |
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小問数 | 20 | 14 | 20 |
解答平均時間 | 2分15秒 | 2分51秒 | 2分15秒 |
過去3年間をみると出題数は小問で14~20題である。年度によってばらつきがある。基本的な知識を問う内容が大半である。なお、2017年度から出題形式がかわり、≒選択問題になった。試験時間は理科2科目で90分。
出題分野は分析表にあるように、「生命現象と物質」、「生殖と発生」からの出題が多い。中でも「生物の体内環境の維持」と「動物の初期発生と形態形成」に関する内容は毎年出題されている。2017年は、視覚と聴覚、計算問題を交えた腎臓のはたらき、胚発生と誘導の基本、遺伝子の発現と調節。2016年はニューロン、生殖と発生、酸素解離曲線の計算問題。2015年は呼吸の反応経路、生殖細胞の形成、DNAの構造、ホルモンなど。
難易度は、易~標準である。
対策
①生物の体内環境の維持は、酸素解離曲線の計算と腎臓の濃縮率、尿計算、ホルモンのはたらきについて、演習問題を通して対応できるようにしておこう。
②遺伝子情報とその発現は、ラクトースオペロン、トリプトファンオペロン、さらには真核生物について、教科書の記述を正確に理解して、資料集で補完すれば解ける。
③刺激の受容と反応は、視覚、聴覚、平衡覚のはたらきについて教科書、資料集を併用して覚えるとともに、眼と耳の構造も覚えておこう。
④発生も教科書の記述を正確に理解し、実験系の演習問題を解いてトレーニングすれば、確実に得点できる。
⑤今年度から傾向が変わったので、グラフ問題をよく練習しておくこと。