杏林大学 英語 過去問解析
分析表
大問種別 | 解答方式 | 問題内容 | 2018 | 2017 | 2016 | 2015 | 2014 | 2013 |
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読解 | 記号選択式 | 言い換え | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
記号選択式 | 下線部解釈 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
記号選択式 | 空所補充 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
記号選択式 | 主題選択 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
記号選択式 | 段落整序 | |||||||
記号選択式 | 内容一致 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
記号選択式 | 内容真偽(T/F) | |||||||
記号選択式 | 文整序 | |||||||
記号選択式 | 文補充 | |||||||
記号選択式 | 用法判別 | |||||||
記述式 | 言い換え | |||||||
記述式 | 下線部和訳 | |||||||
記述式 | 空所補充 | |||||||
記述式 | 内容説明 | |||||||
文法・語法・語彙 | 記号選択式 | 言い換え | ||||||
記号選択式 | 空所補充 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
記号選択式 | 正誤判別 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
記号選択式 | 適文選択 | |||||||
記号選択式 | 発音・アクセント | |||||||
記述式 | 言い換え | |||||||
記述式 | 空所補充 | |||||||
記述式 | 正誤判別 | |||||||
会話文 | 記号選択式 | 空所補充 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
記号選択式 | 内容一致 | |||||||
記号選択式 | 下線部解釈 | |||||||
記述式 | 空所補充 | |||||||
英作文 | 記号選択式 | 語句整序作文 | ||||||
記述式 | 和文英訳 | |||||||
記述式 | 自由英作文 |
傾向
60分で大問が4問。全てマークシート式。Ⅰは文法・語法・語彙の知識を問う短文空所補充問題。Ⅱは会話文空所補充問題。Ⅲは短文中の誤りを探す正誤判別問題。Ⅳは長文読解総合問題が2題出題されている。過去3か年の出題形式は安定しており、長文読解総合問題では内容一致問題、下線部解釈問題、空所補充問題、主題選択問題が出題されている。
読解問題過去出題テーマ(★は医療系テーマ)
「科学の営為に必要なこと」
「医師が患者に共感すること」★
「下痢を引き起こした人工甘味料」★
「患者と接する際の心構え」★
「感情を抑制する能力」
「医者が患者に触れることの意味」★
「医療現場における意思伝達」★
「難病の子どもを支え医者にした母親の愛情」★
対策
全体的に標準的な難易度の問題が出題されている。文法・語法・語彙を問う問題では多岐に渡る基本事項の習熟が問われているため、まず分野別に基本事項を正確に理解・暗記し、「なぜそうなるか」を考えながら多くの問題を解こう。読解問題に関しては医療系のテーマの英文を中心に、語彙、文構造(構文)、内容理解の3点に注意しながら読む練習を行い、設問を解く際に「なぜその選択肢が正しく他の選択肢は誤りなのか」の理由づけを行いながら解く習慣を身につけよう。読解問題の語彙に関しては、高度な専門知識は不要だが、医療に関連した基本的な語彙の意味は確実に覚えておくこと。また、例年、説明文とエッセイが1題ずつ出題されているので、文体が異なる英文にも慣れておこう。60分という短い時間で50問の小問に解答しなければならないため、Ⅰ~Ⅲの空所補充問題や正誤判別問題で時間のロスを防ぎ、Ⅳの読解問題に十分な時間を残せるように時間配分を考慮しながら解答する練習が必要である。また、Ⅳの読解問題では最後までまとめて読んでからまとめて解答するのではなく、段落ごとに情報を整理し、その段落の情報で解ける問題があるかどうかを確認し、なければ次の段落に進む、という手順で解答するのが最も効率的である。いずれにせよ、時間が足りなくなる最大の原因は「迷う」ことにあるため、迷いなく即座に解答できる正確な語彙・語法・文法・構文の知識と内容理解力を養うことが必要である。
攻略ワンポイント
問題の分量が多いので、文法・語法・語彙・会話文空所補充問題で時間を浪費せず、読解問題に十分な時間を残せるようにすることが大切。そのためには、文法・語法・語彙問題でいかに正確かつ素早く問題を処理するのかがカギとなる。
〈例題〉次の各英文は、下線部①~④のうちどれかを直せば正しい英文になる。その箇所を選びなさい。
(1) ①Surprising as it may seem, it's not ②scientists③what cracked the mystery but ④a fifteen-year-old boy.
(2) ①The municipal election②is being described as to③a proxy war④between the two parties.
(2018年度杏林大学医学部第3問より)
〈解答・解説〉
(1) ③:〈it is A that [+ S] + V…=[Sが]V…するのはAだ〉の強調構文が用いられていると判断し、whatをthatに直す。〈what [+ S] + V〉は名詞節を作るため、it’s not scientistsの後に名詞の塊が1つ増えてしまうことになる。
(2) ②:〈describe A as B=AをBと描写する〉の受動態なので、as toのtoを削除する。