大阪医科大学 生物 過去問解析
分析表
分野 | 2017 | 2016 | 2015 | |
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生命現象と物質 | 生体物質と細胞 | ○ | ○ | ○ |
生物の体内環境の維持 | ○ | ○ | ||
呼吸 | ○ | ○ | ||
光合成 | ○ | |||
窒素同化 | ||||
遺伝情報とその発現 | ○ | ○ | ○ | |
バイオテクノロジー | ||||
生殖と発生 | 有性生殖と染色体の分配 | |||
動物の配偶子形成と受精 | ||||
動物の初期発生と形態形成 | ○ | |||
植物の配偶子形成と器官の分化 | ||||
生物の環境応答 | 刺激の受容と反応 | ○ | ||
動物の反応と行動 | ○ | |||
植物の環境応答 | ○ | |||
生態と環境 | 生物群集 | |||
生態系の物質生産 | ||||
生態系と生物多様性 | ○ | |||
生物の進化と系統 | 生物の起源と生物の変遷 | |||
生物の進化とそのしくみ | ○ | |||
生物の系統 |
傾向
小問数は次のとおりである。
2017 | 2016 | 2015 | |
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小問数 | 25 | 22 | 21 |
解答平均時間 | 2分24秒 | 2分43秒 | 2分51秒 |
過去3年間をみると出題数は小問で21~25問である。試験時間は理科2科目で120分。
出題分野は分析表にあるように、「生命現象と物質」からの出題が圧倒的に多く、「生体物質と細胞」、「遺伝情報とその発現」、「生物の体内環境の維持」に関する内容の出題頻度が高い。実験系の考察する設問は毎年出題される。
2017年は、酵素のはたらき、母性効果因子による胚発生、ホルモンのはたらき、循環器系と酸素解離曲線などが出題された。2016年は視覚のはたらき、植物の遷移と光合成、DNAと複製、小胞輸送と細胞接着、2015年はハーディ・ワインベルグの法則、唾液腺染色体・パフ、呼吸商と血糖調節などについて問われた。
難易度は、標準~やや難である。
対策
①生物の体内環境の維持は、ホルモンのはたらきをはじめ、循環器系、酸素解離曲線の計算など基本知識を固めると同時に、演習問題を通して記述に対応できるようにしておこう。組織中に酸素を放出した酸素ヘモグロビンの割合を求める計算には習熟しておくこと。
②細胞骨格や細胞接着については、教科書、資料集ベースの知識と演習問題をこなせば、確実に得点できるだろう。
③刺激の受容と反応では、おもに視覚のはたらきについての全般的な知識に習熟しておこう。聴覚、平衡覚も押さえつつ入試問題を解いてパターンを熟知しておこう。
④進化のしくみとハーディ・ワインベルグの法則は確実に得点できるようにしておこう。