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理論化学
化学講座 第19回:酸化と還元①「酸化・還元の定義」

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今回からしばらくの間、酸化還元反応について説明します。

酸化還元反応の定義(電子の授受による定義)

酸化還元反応というのは、電子の授受を伴う反応の事で、酸化されるとは電子を奪われる反応、還元とは電子を受け取る反応と定義されています。

酸化還元反応の定義

酸化される ・・・ 他の物質に電子を奪われる反応
還元される ・・・ 他の物質から電子を受け取る反応

典型的な酸化還元反応には、金属が酸に溶ける反応があります。例えば、Feに塩酸を作用させると、
FeはH+に電子を奪われてFe2+となり、H+はFeから電子を受け取ってH2になります。この反応は、FeがH+に酸化され、H+がFeに還元される反応なのです。

Fe から H+ に e- が移動する。

酸化還元反応の定義はこれでわかりましたね。

でも、この定義だと、イオンが生じるような反応しか説明できなさそうですが、実際はイオンが生じないような反応でも、電気陰性度の違いを利用して酸化還元反応を説明することができます。その説明をする前に、酸化還元反応が電子の授受によって説明される以前は、酸化還元反応をどのように定義していたのか、それの説明をしようと思います。試験に出ることもありますからね。

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次は酸素原子のやり取りによる酸化還元の定義

 
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