医学部受験を決めたら私立・国公立大学に入ろう!ドットコム

国立大学42校、公立大学8校、私立大学30校、防衛医科大学校の医学部受験の入試データと攻略のための戦術、予備校講師による医学部受験の勉強法アドバイス、
医学部合格体験記、海外大学医学部入試情報など、医学部合格に必要なすべての情報を掲載

理論化学
化学講座 第20回:酸化還元②「酸化数」

Twitter Facebook Google+ LINE

共有結合で結びついている原子の酸化数

前のページではイオンの酸化数を説明しましたが、次は、共有結合で結びついている原子の酸化数を説明します。例として、H2Oについて考えてみましょう。

H2OのH-O結合は共有結合ですから、イオン結合のように電子がどちらかの原子に移動しているということはありません。ですから、共有結合している原子の酸化数を考えるときは、イオンのときと同じ考え方はできません。

共有結合している原子の酸化数を考えるときは、まず、①のように電子式を書きます。

次に、共有電子対は、電気陰性度の大きなほうに完全に引き寄せられていると考えます。すると、②のようにHとOの共有電子対がOのものになっている図が書けます。わかりやすいように線を引いて、共有電子対がOに所属していることを明示しましょう。

すると、Hは電子を1つ失い、酸素は2つのHから1つずつ、合計2つの電子を得た事になります。したがって、水素の酸化数は+1、酸素の酸化数は-2となります。

共有電子対は、電気陰性度の大きいほうの原子に所属していると考える。

もう1つやってみましょう。次は少し複雑なCH3COOHを考えてみます。

CH3COOH

上図のように、CH3COOHでは、2つのC原子の酸化数が異なります。

①のCは結合している3つのHから電子を1つづつ受け取りますが、同じ原子同士の結合では電子のやり取りは生じません。したがって①のCの酸化数は-3となります。
②のCは結合している2つのOに電子を3つ奪われていますので、酸化数は+3となります。
一方、OやHは全て-2、と+1になっています。

次は酸化数の決め方のルール

 
Twitter Facebook Google+ LINE

私立大学医学部 入学試験情報

国公立大学医学部 入学試験情報

海外大学医学部 入学試験情報

小・中・高校を探す(中学生以下向け)

準備中

塾を探す(中学生以下向け)

準備中