多くの予備校が年間一回、もしくは二回に分けて授業料を前払いするシステムを取っていますが、メルリックス学院では月謝制を採用しています。

予備校において月謝制を採用することの意味について、メルリックス学院学院長田尻友久先生にお話を伺いました。

【取材】メルリックス学院学院長 田尻 友久 先生

メルリックス学院学院長 田尻 友久 先生、メルリックス学院の教育システムについてお話を伺いました。

集団授業と個別指導の併用

平野:

メルリックスでは月謝制を採用していますね。これは予備校としては非常に珍しいシステムだと思うのですが。

田尻:

我々は開校当時から月謝制を採用してきました。そもそも「出席しない授業の授業料をいただくのはおかしいのではないか」という考えたことがきっかけです。最初の説明と違うからと徐々に行かなくなったり、いいと思う講師の授業だけ選んで出ているといったことが当たり前のように行われている予備校業界の現状に疑問を感じていました。

平野:

しかし、予備校で月謝制を採用するのは勇気のいることだと思います。

田尻:

確かに月謝制であれば、授業の内容や予備校としてのサポート体制に不満を持たれた場合、退会されたり、授業数を減らされるということもあり得ます。

しかし、メルリックス学院では1999年12月の設立以来、18年間にわたって生徒や保護者の皆さんの支持をいただいています。これは講師やスタッフが1年間、緊張感を欠くことなく生徒の皆さんと向き合い、生徒第一主義で指導に当たっていることの証拠だと思っています。

平野:

集団授業と個別指導の併用も、メルリックスでは柔軟に対応してくれるのでしょうか。

田尻:

はい、大抵の予備校では年間授業料を1回ないしは2回に分けて払うシステムだと思います。それでは不得意科目のフォローのために得意科目の授業を減らしたり、集団授業から個別指導に切り替えたりといった柔軟な対応ができません。

しかし、メルリックス学院では月謝制を取っていますので、毎月の生徒面談でカリキュラムを見直すことができます。集団授業と個別指導を自由に組み合わせることができ、生徒に無駄なことはやらせないというシステムを徹底しています。

私立医学部に絞る

平野:

無駄なことをやらせないという意味では、私立医学部に絞っているというのも一つの大きな特徴ですね。

田尻:

国公立医学部までを対象とすると、全部で82校の大学をウォッチしていかなければなりません。範囲を広げればその分、ひとつひとつの大学に対する分析力は落ちると考えています。私立医学部31校に絞ることによって「私立医学部の情報ならメルリックス」と胸を張って言うために焦点を絞っています。

平野:

では、メルリックスの生徒は全員私立専願で、国公立医学部を目指す生徒は全くいないのでしょうか。

田尻:

いえ、中には国公立を受験する生徒もいますし、毎年合格実績も出しています。過去には国公立受験者のために、特別講義として「センター国語」を開講したこともありました。

平野:

国公立を目指す生徒にはどのように対応していますか。

田尻:

我々もプロですので、もちろんできる限りの対応はしています。ただ、教材やシステムはすべて私立医学部合格のために作られていますので、生徒がプラスαの勉強を自分でする必要があります。我々はそれをバックアップしていきます。

夜間強制自習

平野:

メルリックス学院は生徒一人ひとりを非常に丁寧にサポートしているという印象ですが、自習環境なども充実しているのでしょうか。

田尻:

はい、自習室を朝7時半から夜10時まで開放しています。また、空いている教室を自習室として使うこともできますし、自習場所に困ったり、席数が足りなくなるといったことはありません。

平野:

厳しい医学部受験を乗り越えるためには、やはりある程度の勉強量は絶対的に必要ですからね。

田尻:

私はよく週80時間の自習時間は最低でも確保してくださいとお話ししています。週80時間だと1日で11~12時間の計算になりますね。授業時間も含めると、1日のうち自分の勉強ができる時間は実はそれほど多くありません。限られた自習時間の中で、いかに集中して質の高い勉強をするかが大切になってきます。

メルリックス学院では「夜間強制自習」のプランを設けています。チューターと呼ばれる医大生が監督する専用自習室で、強制的に学習するプランです。自習の質を上げる、集中力を続かせるためには非常に有効です。

平野:

それはメルリックス学院の生徒であれば、誰でも取ることができるのですか。

田尻:

最初から、夜間強制自習プラン付きで入学される方もいらっしゃいますし、途中から受講することも可能です。1週間お試しで受けてみて、取るかどうか考えるという生徒さんもいますが、受けてみるとやはり良いと感じるようですね。チューターがすぐ隣にいるので、わからないことがあればすぐに質問できるというのも魅力の一つです。

※この記事は、メルリックス学院渋谷校における取材をもとに作成しています。